暗号資産

暗号資産の税金の基礎知識 ― 利益が出たら何をすべきか

2026.07.15 更新

暗号資産で利益が出た場合、株式とは異なる税金のルールが適用されます。知らないまま放置すると、確定申告のタイミングで慌てることになりかねません。ここでは、暗号資産の税金に関する基本的な仕組みを整理します。

株式とは課税方法が異なる

株式投資の利益には「申告分離課税」という、他の所得と分けて一律約20%の税率が適用される仕組みがあります。一方、暗号資産の利益は原則として**「雑所得」に区分され、給与所得など他の所得と合算した金額に応じて税率が変わる「総合課税」**の対象になります。所得が多い人ほど税率が高くなる「累進課税」という仕組みが適用されるため、利益が大きくなるほど、株式に比べて税負担が重くなる可能性があります。

利益が発生するタイミング

暗号資産の税金で誤解されやすいのが、「利益が発生するタイミング」です。以下のようなケースで、利益(または損失)が計算されます。

つまり、「暗号資産のまま保有し続けている限りは課税されない」一方で、「別の通貨に交換しただけ」でも課税対象になる点には注意が必要です。

確定申告が必要になる目安

会社員の場合、暗号資産を含む雑所得の合計が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要になります。副業をしていない会社員でも、暗号資産の利益だけでこの金額を超えることは十分にあり得るため、注意が必要です。

損失が出た場合の扱い

株式投資であれば、损失が出た年の他の株式の利益と相殺(損益通算)できる仕組みがありますが、暗号資産の雑所得は、給与所得など他の所得区分と損益通算することができません。また、その年に使いきれなかった損失を翌年以降に繰り越す「繰越控除」の制度も、暗号資産には適用されません。

記録をつけておく重要性

暗号資産は取引の回数が多くなりやすく、後から損益を計算しようとすると非常に手間がかかります。多くの取引所では年間の取引履歴をダウンロードできる機能があるので、こまめに記録を残しておくことをおすすめします。

まとめ

暗号資産の税金は、株式とは異なるルールで計算されます。特に「別の暗号資産への交換でも課税対象になる」という点は見落としやすいポイントです。取引を始める前に、大まかな仕組みだけでも知っておくと、後から慌てずに済みます。


本記事は情報提供を目的としており、特定の暗号資産・取引所への投資や利用を推奨するものではありません。税務に関する内容は一般的な情報であり、個別の税務判断は税理士等の専門家にご確認ください。